Webライターに記事作成やメルマガ作成を外注する際は、費用を慎重に決める必要があります。しかし、費用相場がわからないうえに、どのように予算を決めるべきか悩む方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、Webライターに支払う費用相場を解説するとともに、費用の決め方や注意点などについて紹介します。
目次
Webライターに外注する際の費用相場
Webライターに外注する際の費用についてはライティングスキル、その分野に対する専門性の度合いなどを踏まえて費用を決める必要があります。Webライターへの外注費用の相場について、次のように認識しておきましょう。
未経験は文字単価0.3~0.5円程度
未経験のWebライターに外注する際の費用相場は、文字単価0.3~0.5円程度です。未経験者はプロのWebライターを名乗れるほどには成熟しておらず、依頼側がある程度の修正を入れなければ記事が完成しません。もちろん例外はありますが、修正に時間と手間がかかることを認識して、費用を決めることが大切です。
また、中には記事を書き直すことになるケースもあるため、未経験であっても一定の品質の記事を納品できるWebライターを探す必要があります。
経験者は文字単価1~3円程度
Webライター経験者に依頼する際の費用相場は、文字単価1~3円程度です。歴1年以上で文字単価1円、2年以上で文字単価2円、3年以上で文字単価3円を目安としましょう。ただし、記事のジャンルや必要な専門知識など、さまざまな条件を加味して費用を決める必要があります。
専門性が高いライターは文字単価5円以上
医療や金融、法律といった高い専門性が求められるジャンルで活躍しているWebライターに依頼する場合は、文字単価5円以上を目安としてください。ただし、どれだけ専門性が高くとも、読みづらくわかりにくい記事は読者に読まれません。
そのため、専門性だけではなくライティング力にも注目して依頼先を選ぶことが大切です。
Webライターの報酬体系
Webライターの報酬体系は、依頼する記事のジャンルや企業の考え方などで異なります。報酬体系の種類と選び方について詳しく見ていきましょう。
文字単価
文字単価は、1文字あたりの金額で費用を決める報酬体系です。
【2,000文字の場合】
文字単価1円……2,000円
文字単価2円……4,000円
文字単価3円……6,000円
文字単価4円……8,000円
文字単価5円……10,000円
検索流入を狙う記事を作成する際は、キーワードに応じて適切な文字数で記事を作成する必要があります。一律料金で依頼すると、文字数が多くなればなるほどに実質の報酬額が低くなり、不公平感が生じます。
そのため、文字単価で報酬を決めて依頼することが一般的です。この場合、文字に対して費用を支払うことになるため、画像選定や入稿作業などは別料金を定める必要があります。
記事単価
記事単価は、記事1本あたりの金額で費用を決める方法の報酬体系です。例えば、1記事3,000文字10,000円、5,000文字20,000円などと定めます。文字数に幅を持たせて、1本3,000~4,000文字12,000円、3,000~5,000文字16,000円などとする場合もあります。
画像選定や入稿作業なども含めて依頼したいときは、記事単価を定めた方が予算の組み方が煩雑にならずに済むでしょう。
時給制
時給制は、1時間あたりの金額で費用を決める報酬体系です。例えば、時給2,000円で記事作成に3時間かかった場合は、6,000円を支払います。時給制はWebライターのアルバイト雇用や契約社員雇用で採用されていることが多く、業務委託においてはほとんど用いられていません。
これは、執筆時の監督ができないことで、意図的に執筆を遅らせて多くの報酬を得ようとする悪質な人物が現れる可能性があるためでしょう。
Webライターに外注する際の費用の決め方
Webライターに外注する際は、双方に納得できる料金を定めることが重要です。次のポイントを押さえて費用を決めましょう。
記事作成に必要な専門知識・スキル
記事作成に必要な専門知識・スキルは、ジャンルで大きく異なります。
ネットリサーチで簡単に情報を得られるジャンルとそうではないジャンルがあります。例えば、恋愛や転職などのジャンルはネットリサーチで十分に情報を取得できるでしょう。よほど深く掘り下げた記事でない限りは、専門性がそれほど高くないWebライターでも執筆できると考えられます。
しかし、医療や美容、法律、金融などは、情報の正確性を見極めたり難解な言葉を誰でもわかるようにかみ砕いたりできるスキルが必要です。国が発行している難解な言葉で書かれたガイドラインやアンケート結果などを読み込み、情報を取捨選択してきれいにまとめなければなりません。
このような知識やスキルはすぐに身につくものではないため、高いレベルで記事作成ができるWebライターは貴重な存在と言えるでしょう。それだけ多くの企業から引き合いがあるため、専門知識とスキルに見合った報酬を定めなければ契約はできません。
記事が生み出す利益
記事が生み出す利益を踏まえ、予算を決めることも大切です。例えば、検索流入を狙った記事ではターゲットが検索するであろうキーワードを定めます。キーワードの中には検索数が多くて利益につながりやすいものと、長期間かけて利益につなげていくものがあります。検索数が多くて利益につながりやすい記事を依頼する場合は、そうではない記事よりも報酬を上げても問題ありません。
例えば、1本25,000円で依頼する場合、その記事から企業への問い合わせが100件あり、そのうち10件が商談へ、さらにそのうち3件が受注となったとします。利益が1件あたり30,000円であれば、1件でも受注すれば元を取ることができます。
このように、依頼する記事が生み出す利益に応じて報酬を変更することも1つの方法です。
取材があるかどうか
取材には、事前準備やアポ取り、インタビュー、文字起こし、執筆といった多くの工程が存在します。そのため、取材の有無は費用に大きな影響を与えます。2,000文字のインタビュー記事の場合、1本20,000~30,000円が相場です。
インタビュイー(インタビューをされる人)が著名人であったり、インタビュー記事が生み出す利益が大きかったりする場合は、1本50,000円以上になる場合もあります。
また、検索流入を狙う記事においても専門家への取材が必要な場合は、追加費用を設定することが大切です。
Webライターが対応する範囲
記事執筆以外の対応の有無も費用に影響を与えます。例えば、画像選定や図の作成、CMS入稿などがあります。費用相場は、画像選定が1枚500~700円、図の作成は1,500~3,000円、CMS入稿は1,000~1,500円程度です。
外注費用を削減したい場合は、執筆のみ依頼した方がよいでしょう。また、Webライターの専門性にはほとんど関係がない項目のため、一律料金で問題ありません。
求める記事のレベル
求める記事のレベルが高くなればなるほどに、費用も高くなります。求める記事のレベルは次のように分類できます。
レベル1:正しい日本語ができている、競合記事と内容が似ている
レベル2:専門性が高くて読者が求める情報を網羅している(その点で競合記事を上回る)
レベル3:体験談やインタビューによる独自情報を記載している
レベル分けはあくまでも目安です。また、体験談やインタビューによる独自情報については、記事のジャンルやキーワードなどによっては不要です。
Webライターは参入障壁が低いことから、ちょっとしたお小遣い稼ぎ感覚で参入している人も少なくありません。そのため、求める記事のレベルに応じて適切に報酬を設定し、適任のWebライターに依頼することが大切です。
Webライターに支払う費用を決めるときの注意点
Webライターに支払う費用を決める際は、次の2点に注意しましょう。
報酬額と品質は必ずしも比例しない
報酬が高くなればなるほどに、納品物の品質が高くなるわけではありません。これは、モチベーションではなく知識や技術、経験が記事の品質に大きな影響を与えるためです。それならば、未経験のWebライターにFB(フィードバック)を重ねて成長してもらえれば、安く高品質な記事が手に入るのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
実際、そのような方法でWebライターに依頼している企業は存在します。しかし、成長したWebライターは報酬条件が良いクライアントへ乗り換えるか、報酬アップの交渉をすることがほとんどです。育て損にならないためにも、最初から知識や技術が優れているWebライターに依頼した方がよいでしょう。
まずは1本発注して品質や対応を確認すべき
どれだけ素晴らしい経歴や資格を有していたとしても、記事の品質が低いケースは少なくありません。また、対応が悪く、修正依頼を断られたり不当に報酬の増額を求められたりする場合もあります。そのため、最初から複数本を依頼するのではなく、まずは1本発注して品質や対応を確認することが大切です。
ただし、テストライティングと称して、格安で記事を発注することはおすすめできません。優れたWebライターはスケジュールに大きな余裕がないため、安価なテストライティングは一律で断っている人が多いからです。
優秀なWebライターの探し方
多くのWebライターの中から日本語が正しくてわかりやすい記事を書ける人物を探すことには、多くの労力がかかります。その中から依頼内容にマッチしたWebライターを探すともなれば、さらに時間がかかるうえにミスマッチのリスクも高まります。
次のポイントを押さえて優秀なWebライターを探しましょう。
ポートフォリオで品質を確認する
まずは1本発注するにしても、ミスマッチが多くなればなるほどにコストがかかるため、なるべく依頼前にポートフォリオで品質を確認しておくことが大切です。ただし、無記名で公開が難しいジャンルについては、ポートフォリオを必須としない方がよいでしょう。例えば、クリニックのホームページやコラム記事をメインとしている医療ライターは、無記名記事がほとんどです。
ポートフォリオで大体の品質を確認したうえで、依頼先の候補を絞り込むとよいでしょう。
ライティング経験と資格の両方に注目する
有資格者であれば高品質な記事を執筆できるとは限りません。ライティング経験と資格の両方に注目しましょう。例えば、税理士は普段から書類作成に慣れているものの、読者にとってわかりやすい記事を書けるとは限りません。
ライティング経験とポートフォリオにも注目して、Webライターとしての依頼先にふさわしいかどうか考えましょう。ライティング経験に乏しい専門家は、記事の執筆依頼ではなく記事の監修を依頼すると良いかもしれません。
副業マッチングサービスを利用する
本業に限らず、副業のWebライターの中にも優秀な人はいます。副業のWebライターは多いため、厚い層の中からマッチする人物を探すことができます。クラウドソーシングで探すことが一般化していますが、登録者数が多い分、要件を満たすWebライターがなかなか見つからないこともあります。
おすすめは、副業マッチングサービスで探すことです。弊社「Anycrew」では、副業マッチングサービスとして専門スキルを持つWebライター・副業人材を紹介しておりますので、ぜひ一度チェックしてください。
Anycrewエージェントプランは、実績があり信頼できる人材を、Anycrewのエージェントからご紹介差し上げるプランです。 Anycrewでのプロフィール非公開ユーザーや、ユーザー以外の人材も含めた人材プールから、最適な人材を選定しご提案します。
- 最低発注期間や最低発注金額の制限はなし。柔軟な人材の登用が可能。
- IT業界での経験が長いエージェントが対応
- アドバイスから実行まで貴社の課題に応じた対応が可能な人材を紹介
- マーケティング、企画、事業開発、営業などビジネスサイドの人材が豊富
Webライターの相場のまとめ
Webライターに支払う費用は記事の難易度や生み出す利益、対応範囲、求めるレベルなどに応じて適切に設定しましょう。また、報酬と品質が必ずしも比例しないことを理解し、慎重に依頼先を選定することが大切です。クラウドソーシングはWebライターを公募できる便利なサービスですが、その品質や対応力はまちまちです。
優秀なWebライターを探している方は、弊社「Anycrew」の副業マッチングサービスをぜひ一度チェックしてみてください。