フリーランスとして働く方やこれからフリーランスとして働こうと考えている方の中には、「結局フリーランスと会社員どちらが儲かるのだろう?」という疑問を抱いている方も少なくないでしょう。
今回はそんな疑問を解決するべく、フリーランスと会社員の平均年収を比較してみます。これからフリーランスを目指す方はもちろん、既にフリーランスとして働いているも今後の働き方を考える上での参考にして頂ければと思います。
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目次
フリーランスの平均年収は?
まず、フリーランスの平均年収については、フリーランス協会が発表したフリーランス白書2019 をもとに見ていきます。こちらは869名のフリーランスを対象としたアンケート調査に基づいた資料です。
フリーランスの年収の分布
フリーランス白書では、以下の通り労働時間を基準にした「すきまワーカー」「時短ワーカー」「フルタイムワーカー」「ハードワーカー」という4つのセグメントで年収の分布を紹介しています。
資料:『フリーランス白書2019』より抜粋
ここでは、会社員との比較という意味で、月に140時間以上働く、「フルタイムワーカー」と「ハードワーカー」の2つのセグメントに絞って、年収を見ていきます。
この2つのセグメントを合算した年収の分布を計算すると以下のようになります。
年収レンジ | 分布 |
200万円未満 | 10% |
200-400万円未満 | 25% |
400-600万円未満 | 22% |
600-800万円未満 | 18% |
800-1000万円未満 | 10% |
1000万円以上 | 16% |
分布を見てみると200万円未満から600万円未満が過半数を占めています。一方で、1,000万円以上は16%にとどまります。
フリーランスの平均年収の金額
次に分布だけでなく、平均年収の金額についても概算をしてみましょう。前項と同様に、ここでも対象は「フルタイムワーカー」「ハードワーカー」の2つにしぼって計算をします。
年収は上記の円グラフの通り、特定の金額ではなく、xx円〜xx円のような金額帯で表示されているので、以下の形に置き換えて概算してみます。
- 200万円未満 → 100万円
- 200-400万円未満 → 300万円
- 400-600万円未満 → 500万円
- 600-800万円未満 → 700万円
- 800-1000万円未満 → 900万円
- 1000万円以上 → 1000万円
この条件で計算をすると、「フルタイムワーカー」「ハードワーカー」のフリーランスの平均年収金額は566万円となりました。ただし、上記の前提(年収レンジの置き換え)次第で、金額が変わってきそうですので、上の置き換えで「1000万円以上→1000万円」としていたところを、「1000万円以上→1500万円」に置き換えて再度計算をしたところ、平均年収金額は647万円となりました。
ここからフルタイムでフリーランスとして働くフリーランサーの平均年収は600万円程度と考えられるかと思います。
会社員の平均年収・分布と比較
次に前項で計算したフリーランスの平均年収や分布を会社員の年収と比較してみましょう。
会社員の年収についてはは国税庁による「平成 29年分 民間給与実態統計調査」のデータを用います。「会社員」の平均年収と言っても様々ですが、ここでは株式会社で正規雇用として雇用される方の給与所得の平均を比較対象とします。
株式会社で正規雇用として雇用される方の給与所得は「平成 29年分 民間給与実態統計調査」に以下のように記載されています。
資料:民間給与実態統計調査より抜粋
各年収レンジの分布に加えて、最下段に全体の平均値が記載されています。この条件から見る会社員の平均年収は511万円となりました。前に算出したフリーランスの平均年収と比較すると約50万円から100万円強の差があります。
手取りを比較するとどうか?
では、手取りを比較するとどうでしょうか。フリーランスの手取りは諸条件によって大きく異なりますので、あくまで参考程度の情報としてお考えください。
まず、会社員の平均年収である500万円から得られる手取りは、所得税・住民税・社会保険料を差し引くと約400万円程度となります。
一方のフリーランスはというと、平均年収が600万円あっても手取りが300万円程度となり会社員の平均の手取りを下回る可能性があります。これはフリーランスの場合、収入の中から、経費や事業税・消費税などを追加で支払う必要が出てくるためです。(経費のかけ方や事業税の計算時に使われる「職種」次第で、ここまで手取りが減らない可能性も十分あります。)
フリーランスの年収から得られる手取りの計算方法についてはこちらの記事で詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
まとめ
今回用いたデータからは、フリーランスのほうが会社員よりも平均年収が高いという結果が得られましたが、手取りではそれが逆転する可能性があります。
これからフリーランスとして働き始める人は事前に十分なマネープランを立ててから活動することをおすすめします。