中堅社員が辞めていく7つの理由と3つの兆候

人事・採用 最終更新日:

中堅社員が辞めていく7つの理由

「どうして中堅社員が辞めていくのだろう……」と悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。中堅社員は企業にとって、今後の成長を支える貴重な人材です。しかし、中堅社員が辞めていく企業も少なくないでしょう。

中堅社員が会社を辞める理由は主に以下の7つです。

中堅社員が会社を辞める理由

  • やりがいを感じられない
  • 今後のキャリアに不安がある
  • ライフスタイルと仕事が合わない
  • 人事評価に不満がある
  • 人間関係に問題を抱えている
  • 仕事量が多すぎる
  • 会社に将来性がない

この記事では、中堅社員が会社を辞める理由の詳細から、中堅社員離職の影響、その対策まで解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

中堅社員の転職傾向

中堅社員とは?

中堅社員という層に明確な定義はありませんが、一般的には入社3〜5年目以降の社員で、まだ役職にはついていない社員層を指すことが多いようです。役職者ではないものの、企業にとっては現場の実務を支える重要な層と言えます。

中堅社員の年齢層は転職が多い

株式会社ライボのJob総研での2022年の調査によると、はじめての転職を行う平均年齢は28.2歳ということです。

これは22歳で新卒入社した方にとって新卒6年目にあたり、まさに上記の中堅社員と言われる時期での転職ということになります。このことからも、中堅社員は離職をしやすい時期だということがうかがえます。

それでは、「なぜ中堅社員が辞めていってしまうのか」「どんな兆候が見られるのか」を以下で解説します。

中堅社員が辞めていく7つの理由

中堅社員が辞めていく原因や対処法を考慮するうえで、まず中堅社員が辞めていく理由を把握することが大切です。

やりがいを感じられない

1つ目の理由として、「やりがいを感じられない」ことがあげられます。中堅社員は若手の社員と比較して業務経験が豊富なため、新しい仕事でも覚えるスピードが早いはずです。そのため、仕事に対して成長していると感じにくくなり、意義が見いだせなくなります。

また、若手の社員に仕事を任せることも多くなり、ルーティンワークの依頼が増えることも原因の1つです。ルーティンワークは高度な専門性や専門知識が必要ありません。その状態が続くと、意義のある仕事ができそうな職場に転職しようと検討し始めてしまいます。

今後のキャリアに不安がある

2つ目の理由として、「今後のキャリアに不安がある」ことがあげられます。中堅社員はそれまで培ってきた業務スキルが備わっているため、社内で便利屋的な扱いになることもあります。新しい業務などにチャレンジする機会が少なくなり、中堅社員はこれ以上の成長が見込めないと感じやすくなるでしょう。

その状態が続くと転職もできなくなるという懸念が生じる可能性も考えられます。そして、成長できる場を求めて転職する結果につながりやすくなります。

ライフスタイルと仕事が合わない

3つ目の理由として、「ライフスタイルと仕事が合わない」ことがあげられます。社内で中堅社員の立場になるタイミングと結婚や出産を迎える時期が重なる方も多いでしょう。そうなると、仕事中心の生活から家事中心の生活に変化せざるを得ません。

家庭を大事にしたい方であれば、定時退社を求めるようになるはずです。しかし、企業側が拒否したり、残業が増えたりすると転職を検討し始めてしまいます。

人事評価に不満がある

4つ目の理由として、「人事評価に不満がある」ことがあげられます。中堅社員になると、同期社員と役職や待遇に差を感じる方も少なくないでしょう。同期社員より待遇がよければ問題ありませんが、給与などが異なる場合は不満を抱える可能性があります。さらに、自己評価と企業からの評価にも差がある場合、正当に評価されていないと感じるはずです。

そうなると、しっかりと評価してもらえる企業へ転職したいと考えてしまいます。

人間関係に問題を抱えている

5つ目の理由として、「人間関係に問題を抱えている」ことがあげられます。

例えば、同僚と仲が悪いと、会社に行くこと自体に不満を覚えてしまいます。さらに、上司との反りが合わないと、業務に対するモチベーションが上がらないでしょう。また、優秀な人の場合、嫌味を言われることも考えられます。

人間関係の問題は表面化しにくい可能性もありますが、見逃せない理由の1つです。

仕事量が多すぎる

6つ目の理由として、「仕事が多すぎる」ことがあげられます。中堅社員になると若手の社員よりもスキルが高いので業務が集中するでしょう。その場合、1人あたりの仕事量が多くなり、負担が大きくなります。

また、中堅社員であれば企業でも重要な役職についている方もいるはずです。プレッシャーに弱いとストレスが大きくなり耐えられなくなって、転職を考え始めてしまいます。

会社に将来性がない

7つ目の理由として、「会社に将来性がない」ことがあげられます。中堅社員になれば勤続年数が長いため、会社の業種に対する将来性や上層部の方向性などの情報が耳に入ることもあるでしょう。

会社に将来性がないと感じると、業績が悪化して給与に反映される前に転職したいと検討するはずです。

ここまで、中堅社員が辞めていく理由について解説しました。中堅社員の離職を防ぐためにはこういった原因を念頭に置きつつ、中堅社員が辞めてしまう兆候を見逃さずに対処することも大切です。

中堅社員が辞めていく3つの兆候

中堅社員が辞めていく3つの兆候

続いて、中堅社員が辞めていく兆候を解説します。

会社への不満が多くなる

1つ目の兆候として、「会社への不満が多くなる」ことがあげられます。中堅社員が会社に対して不満を言うということは、待遇や職場環境に満足していないことの表れです。待遇が改善されなければ転職を検討するはずです。

仕事に対する積極性がなくなる

2つ目の兆候として、「仕事に対する積極性がなくなる」ことがあげられます。例えば、会社に貢献するモチベーションが下がってくると業務中の発言や提案は減っていくでしょう。そのような兆候が中堅社員に見られた場合、転職を考えている可能性があり得ます。

残業時間が減る

3つ目の兆候として、「残業時間が減る」ことがあげられます。中堅社員の残業時間の減少は、それ自体悪いことではありませんが、会社に対する熱意の低下とも考えられます。なるべく定時に帰ろうとする兆候も同様です。また、ライフスタイルの変化により残業を避けている可能性もあります。

このように中堅社員が残業時間を減らそうとしているのは、転職のサインかもしれません。

中堅社員が辞めることによる損失・影響

次に中堅社員の離職が組織にどのような影響を与えうるのかを解説します。

会社の将来性を危ぶみ若手が辞める

中堅社員が会社を辞めると、それを追うように、若手までも離職を考えるようになります。優秀な先輩社員が会社を辞めたということは、その会社に将来性がないのではないかと不安を感じるようになるためです。

また、若手にとって中堅社員は最もわかりやすいロールモデルです。そのロールモデルが会社を辞めてしまうと、若手社員は社内における将来のキャリアパスが見えなくなり、先輩と同じように社外でのキャリアを考え始めるようになります。

組織全体の仕事の効率が悪くなる

中堅社員の退職は、組織全体の仕事の効率を低下させることにつながります。なぜなら、中堅社員はチームやプロジェクトにおいてコミュニケーションの中心的な役割を果たしていることが多いからです。彼らは現場の若手メンバーと管理職の双方から信頼を得ており、コミュニケーションのハブとなることも多々あります。彼らが退職することで情報の伝達や連携が円滑でなくなり、業務の進行が遅れる可能性があります。

ノウハウの喪失

中堅社員が退職することで、貴重なノウハウを失う可能性が高まります。彼らは豊富な現場経験から、現場の実務を最もよく把握しています。彼らが退職することで、その貴重な経験やノウハウが組織から失われることになります。退職時には引き継ぎを行うのは当然ですが、言語化されない暗黙知は引き継ぐことができません。特に技術部門の社員の退職は、企業にとって致命的な打撃となる可能性もあります。

人間関係が崩壊していく

中堅社員が会社を辞めることで、人間関係が崩れる可能性があります。中堅社員は管理職と現場の間で緩衝材的な役割を果たしていることが多いからです。その中堅社員がいなくなると、現場と管理職に距離感や軋轢が生まれやすくなり、職場の人間関係が悪化していく可能性があります。

中堅社員が辞めるのを防ぐ5つの方法

中堅社員が辞めていくのを防ぐ5つの方法

中堅社員が会社を辞めていく理由と兆候を紹介してきました。これらを考慮したうえで、中堅社員が辞めるのを防ぐ対策を講じることが大切です。

ここでは、中堅社員が辞めるのを防ぐ方法を5つ紹介します。

中堅社員の仕事量を見直す

1つ目の方法として、「中堅社員の仕事量を見直す」ことがあげられます。仕事量が中堅社員にあわせた適切な量になると、精神的な余裕が出てくるでしょう。そうなると、転職を考えにくくなるはずです。

適切な人事評価を行う

2つ目の方法として、「適切な人事評価を行う」ことがあげられます。中堅社員の業務内容を適切に評価することで、自己評価と会社からの評価が近づきます。会社への満足度が上がり、モチベーションもアップするでしょう。

成長につながる仕事を与える

3つ目の方法として、「成長につながる仕事を与える」ことがあげられます。中堅社員になればスキルが高いため、現状の業務に満足していない可能性もあります。

例えば、これまで担当していなかった業務内容を任せたり、専門的なスキルを学べる業務を与えたりすると、仕事を通して成長できると感じてもらえるでしょう。そうなれば、中堅社員でも現在の会社でキャリアを伸ばせると考え始めるはずです。

コミュニケーションの機会を増やす

4つ目の方法として、「コミュニケーションの機会を増やす」ことがあげられます。中堅社員になると、さまざまな人間関係が構築されているでしょう。そのなかで、あまりよくない関係性があると転職につながってしまいます。

イベントなどのコミュニケーションを増やす機会を設けて、良好な人間関係を促そうとすることは大切です。会社での居心地が改善されれば、転職を考える中堅社員も少なくなるでしょう。

キャリアプラン・ライフスタイルにあわせた人員配置を行う

5つ目の方法として、「キャリアプラン・ライフスタイルにあわせた人員配置を行う」ことがあげられます。中堅社員になると、結婚や出産などのライフイベントにより、キャリアプランやライフスタイルを変更せざるを得ない方もいるはずです。

業務時間が限られる場合は負担が少ない部署に異動させるなど、適切な人員配置を行えば、中堅社員の仕事に対する満足度が上がります。そして、会社への好感度アップも見込めるでしょう。

中堅社員が辞めていく場合に今すぐできる3つの対処法

中堅社員が辞めたとき今すぐできる対処法

中堅社員が辞めるのを防ぐ方法を紹介しましたが、それでも転職してしまう可能性もあるでしょう。そこで、ここでは中堅社員が辞めていく場合に今すぐできる対処法を3つ紹介します。

フリーランスを頼る

1つ目の対処法は「フリーランスを頼る」ことです。フリーランスとは、業務委託で自分のスキルを提供して仕事をしている人たちのことです。社員を雇うより低コストですぐに契約できることがメリットです。特に、スキルがある人材を週20~30時間程度、雇いたい場合に向いています。

副業人材を頼る

2つ目の対処法は「副業人材を頼る」ことです。副業人材とは、他の会社に所属しながらスキマ時間に他の会社で働く人たちのことです。社員を雇うより低コストですぐに契約できることが特徴です。スキルがある人材を週10~20時間程度、雇いたい場合に向いています。

派遣社員を雇う

3つ目の対処法は「派遣社員を雇う」ことです。一般的にはルーティンワークなど専門性が高くない業務を任せる際に活用されることが多いです。

比較的低コストで、大量採用もできるので、急にたくさんの人が辞めてしまい業務が回らないという緊急の場合にも有効です。

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この記事では、中堅社員が辞めていく理由や兆候、辞めるのを防ぐ方法を紹介しました。

中堅社員が辞めていくことに対処しても、転職を止められないこともあるでしょう。その場合、フリーランスや副業人材の活用がおすすめです。

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この記事の監修者

Anycrew Blog 編集部

フリーランス・複業・副業など個人で働く方と企業のマッチングプラットフォームAnycrewを開発するエニィクルー株式会社のメンバーです。

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