【注意】経理採用は難しい?人手不足の原因!引く手あまたの優秀な経理人材の特徴まで解説

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【注意】経理採用は難しい?人手不足の原因!引く手あまたの優秀な経理人材の特徴まで解説

企業経営を支える「縁の下の力持ち」である経理職。しかし、近年では経理人材の採用がかつてないほど難航していると言われています。

背景には、専門スキルの高さが求められる一方で、若手人材の不足や労働市場全体の流動化が進んでいることが挙げられます。特に、即戦力となる優秀な経理担当者は引く手あまたとなり、中小企業から大手企業まで人材確保に苦戦しているのが現状です。

本記事では、なぜ経理採用がこれほど難しくなっているのか、その主な原因を整理し、さらに採用すべき優秀な経理人材の特徴についても詳しく解説していきます。企業の経理人材不足に対しての有効な対策法についても述べているので是非最後までご覧ください。

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目次


【人材不足?】経理採用が難しい/できないと言われる原因

早速ですが、経理採用がこれほど難しい/できないと言われている原因には何があるのかについて解説していきます。

そこには経理人材や日本企業を取り巻く状況が以下のように変化しつつあることが大きく関係しています。

  • 経理に求められるスキルセットの高度化・多様化
  • 未経験者を育成する時間とコストがかかる
  • リモートワークへの対応が難しくミスマッチが起きやすい
  • 大手企業や外資系の独占、寡占
  • 経理のキャリアパスが限定的であるという認識
  • 労働条件や待遇面での魅力が乏しいという認識

それぞれ詳しく見ていきましょう。

経理採用が難しい/できない原因①:経理に求められるスキルセットの高度化・多様化

近年、経理職に求められるスキルセットは、ますます高度化・多様化しています。

従来は伝票処理や帳簿管理といった定型業務が中心でしたが、現在では財務戦略、税務対応、内部統制、国際会計基準(IFRS)対応など、幅広い知識と応用力が必要とされています。

特に、デジタルツールの導入が進んだことにより、ERPシステムや会計ソフトの操作スキル、さらにはデータ分析力やITリテラシーも重要視されています。

これにより、従来型の経理経験者だけでは対応できない領域が増えたことが、採用難につながっているのが実情です。このような背景から、単に経理経験があるだけでは不十分とされ、専門的かつ幅広いスキルを備えた人材が求められるようになりました。

しかし、こうした人材は市場において数が限られており、結果として経理採用が難航する要因になっているのです。

経理採用が難しい/できない原因②:未経験者を育成する時間とコストがかかる

経理人材不足を補うために、未経験者を採用して育成しようとする企業も少なくありません。

しかし、実際には育成には多大な時間とコストがかかるため、簡単な選択肢ではないのが現実です。経理業務は正確性と専門性が強く求められるため、実務をこなしながらスキルを身につけてもらうには数年単位の時間が必要とされています。

その間に教育担当者の負担が増え、組織全体の生産性が下がるリスクも考慮しなければなりません。さらに、育成した人材が短期間で離職してしまうリスクも常に存在しており、投資回収が困難になる可能性も否定できません。

これらの理由から、企業間では即戦力を求める傾向が強まり、未経験者採用は現実的な解決策になりにくい状況が生まれているのです。

経理採用が難しい/できない原因③:リモートワークへの対応が難しくミスマッチが起きやすい

コロナ禍をきっかけに多くの職種でリモートワークが普及しましたが、経理職では導入が容易ではありませんでした。

会計帳票の取扱いや社内システムへのアクセス制限、情報漏洩リスクなど、物理的な制約が多く、出社を前提とする企業が依然として多数を占めています。一方、求職者側は柔軟な働き方を希望するケースが増えており、この企業と求職者の希望のズレがミスマッチを生む大きな要因となっています。

特に、若い世代を中心にワークライフバランスを重視する傾向が強まっており、出社必須や残業が常態化している経理職には応募をためらう動きも見られます。

このように、働き方に対する認識の違いやミスマッチが採用難易度をさらに高める結果につながります。

経理採用が難しい/できない原因④:大手企業や外資系の独占、寡占

優秀な経理人材は、大手企業や外資系企業に吸収される傾向が強まっています。

これらの企業は高い給与水準や充実した福利厚生、キャリアパスの多様性を提示できるため、中小企業やスタートアップ企業が競争で劣勢に立たされやすい状況を生みます。特に語学力や国際会計基準に対応できるスキルを持つ経理人材は、外資系に優先的に採用される傾向が顕著と言えます。

結果、一般企業には即戦力人材がなかなか流れてこない構図ができあがり、採用活動が長期化・難航する要因になっています。劣勢に立たされやすい国内中小企業は、今後採用活動の工夫がますます求められる時代となるでしょう。

経理採用が難しい/できない原因⑤:経理のキャリアパスが限定的であるという認識

経理職に対する一般的なイメージとして、「キャリアの広がりが限定的」という認識が根強く残っています。

実際、経理職から経営層に進むキャリアパスを歩むケースは稀であり、長期的なキャリア設計を描きづらいと考える若手人材が増えています。このため、より成長機会が多く、将来的な転職市場で有利になる職種を目指す傾向が強まっているのが現状です。

特に、20代〜30代前半の求職者層は、経理に固執せず、コンサルティングやIT分野にキャリアを移そうとする動きも活発と言えます。

このように価値観の変化も、経理採用を困難にしている大きな背景となっています。

経理採用が難しい/できない原因⑥:労働条件や待遇面での魅力が乏しいという認識

経理職の待遇は、他の専門職と比較して相対的に魅力を感じにくいと捉えられる傾向にあります。

例えば、営業職やエンジニア職は成果報酬型のインセンティブが豊富な一方で、経理職は固定給主体で大きな昇給が見込みづらいケースが多いです。

また、繁忙期には残業時間が長くなりがちなにもかかわらず、その労働負担に見合った待遇改善がなされていないと感じる人も少なくありません。

職種全体トレンドとして求職者側の志望意欲が低下しつつあることが、応募の集まりにくさに直結していることは言うまでもないでしょう。

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【引く手あまた?】優秀な経理人材の特徴

続いては、先述したような経理人材と企業をとりまく状況の中、いわゆる引く手あまたとされる優秀な経理人材の特徴について解説します。

  • ミスなく正確に作業を進める注意力や納期遵守意識がある
  • 専門知識のアップデートを常に行っている
  • ERP、RPAや会計ソフトなどのITツールを積極的に活用できる
  • 数字のみならず裏側にある経営課題まで推定できる
  • 常に業務改善を意識し、効率化への提案ができる
  • 問題発生時への冷静な対処やリスク管理ができる

これらに該当する経理人材は、企業間でも競争の的となりやすく、採用戦略を工夫しながら人材確保をしていくことが求められると言えるでしょう。

優秀な経理人材の特徴①:ミスなく正確に作業を進める注意力や納期遵守意識がある

優秀な経理人材に共通する特徴のひとつが、ミスなく正確に作業を進める高い注意力と、納期を厳守する意識を持っていることです。

経理業務は、ひとつの入力ミスや確認漏れが大きな金銭的損失や信用失墜に直結するため、細部まで気を配る能力が必須となります。日々のルーティンワークでも集中力を切らさず、常に同じ水準で作業品質を維持できる人材は非常に貴重と言えます。

また、経理には月次・四半期・年次といった明確な締切が存在しており、これを守るためのスケジュール管理能力も欠かせません。短期間で大量のデータを処理しながらも、精度を落とさないバランス感覚が問われるため、優れた時間配分力も必要になります。

納期遅延は社内外に大きな影響を及ぼすため、自己管理能力と責任感の強さも経理人材として重視されるでしょう。

優秀な経理人材の特徴②:専門知識のアップデートを常に行っている

経理の世界は、法改正や会計基準の変更により、知識の陳腐化が非常に早い分野です。

そのため、優秀な経理人材は日常的に専門知識のアップデートを怠らず、自ら学び続ける姿勢を持っています。税制改正やIFRS対応など、新しい情報を迅速にキャッチアップできるかどうかが、業務の正確性とスピードを左右する大きなポイントです。

資格取得や外部セミナーへの参加、業界ニュースのチェックなど、自己研鑽に積極的な人材は、常に時代に合った知識で業務に取り組むことができます。これにより、企業としても法令遵守リスクを抑え、より安定した経営基盤を築くことが可能になります。

知識の習得を受動的に捉えるのではなく、自主的に取り組めるかどうかが、優秀な経理人材を見極める重要なポイントです。

優秀な経理人材の特徴③:ERP、RPAや会計ソフトなどのITツールを積極的に活用できる

経理業務の効率化は、ITツールの導入と活用によって大きく進展しています。

ERP(Enterprise Resource Planning)やRPA(Robotic Process Automation)、各種クラウド会計ソフトを使いこなす能力は、もはや必須のスキルとなっています。

優秀な経理人材は、単なる入力作業者ではなく、ツールを積極的に活用し、業務プロセス全体を最適化する視点を持っています。また、新しいシステムへの適応力が高いことも特徴であり、社内のDX推進においても中心的な役割を果たすケースが増えています。

ITツールに対して苦手意識を持たず、常に効率的な業務手法を模索できる経理人材は、企業の競争力を高める存在となります。こうしたスキルを備えているかどうかは、採用面でも大きな評価ポイントとなります。

優秀な経理人材の特徴④:数字のみならず裏側にある経営課題まで推定できる

単なる数値入力や帳簿作成だけでなく、数字の背後にある経営状況を読み解く力を持っていることも、優秀な経理人材の大きな特徴です。

損益計算書や貸借対照表の数字を表面的に捉えるのではなく、そこから企業の課題や改善点を推察し、提案できる視点が求められます。

例えば、売上高と粗利益率の推移から営業戦略の見直しを促したり、キャッシュフローの悪化兆候を早期に察知して資金繰り対策を提案したりすることができる人材は非常に重宝されます。このような洞察力は、単なる経理担当者にとどまらず、経営に資するパートナーとしての役割を果たすことにもつながります。

数字を読むだけでなく、そこから経営的な意味合いを考察できるかどうかは、経理人材のレベルを大きく分けるポイントと言えるでしょう。

優秀な経理人材の特徴⑤:常に業務改善を意識し、効率化への提案ができる

優秀な経理人材は、現状の業務フローに満足せず、常に改善点を探し続ける姿勢を持っています。

具体的には、手作業で行っている経理処理を自動化ツールに置き換える提案を行ったり、帳票フォーマットを見直してデータ集計作業を効率化したりと、日々の小さな積み重ねが組織全体の生産性向上に直結します。

自ら問題意識を持ち、改善案を提案・実行できる人材は、単なる作業者ではなく、組織変革をリードできる存在と言えるでしょう。

特に近年は、経理部門にも生産性向上が強く求められるようになっており、業務改善力の有無がそのまま評価に直結する傾向にあります。

このため、改善提案力を持つ経理人材は、どの企業にとっても大きな戦力となるはずです。

優秀な経理人材の特徴⑥:問題発生時への冷静な対処やリスク管理ができる

経理業務では、突発的なミスやトラブルが発生することも珍しくありません。

優秀な経理人材は、こうした問題発生時にも感情的にならず、冷静に状況を分析し、的確に対処できる力を持っています。

特に、リスクを事前に予測し、トラブル発生時には速やかに影響範囲を特定し、必要な対策を打てる力は極めて重要です。また、過去の失敗を教訓にして、再発防止策を講じることができる姿勢も高く評価されます。

トラブルが起きた際に隠すのではなく、適切な報告と対応を徹底できるかどうかが、信頼性の面でも大きな差となります。

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優秀な経理人材を確保する上での採用戦略

優秀な経理人材を確保するためには、従来の採用手法だけでは限界が見え始めています。まず、経理の専門スキルだけでなく、ITリテラシーや業務改善力なども評価基準に加えることが重要です。

また、リモートワークやフレックス制度を導入し、柔軟な働き方を提示することで、応募者層を広げる効果が期待できます。さらに、経理職でも成長できる環境やキャリアパスを採用ブランディングとして積極的に発信することも有効と言えます。ポテンシャル採用枠を設け、長期的な育成計画を示すことで若手人材を惹きつける戦略も推奨されます。

加えて、スカウト型採用やリファラル(社員紹介)採用を活用し、攻めの採用活動にシフトすることも成功の鍵となります。

プロ人材のマッチングを活用する

また、正社員採用一択にこだわるのではなく、リスクを抑えながらプロ人材を業務委託で活用できる座組みからスタートする手法も有効です。

これにより、必要な期間・業務だけを依頼し、実力を見極めたうえで本格的な契約に移行することも可能になります。特に経理を含むバックエンド部門では、専門性と即戦力性が求められるため、このアプローチは大きな効果を発揮します。

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経理採用は難しい?:まとめ

経理採用が難しい背景には、スキルの高度化や労働環境への意識変化、優秀人材の大手企業集中など、さまざまな要因が絡み合っています。特に、専門性だけでなくIT活用力や改善提案力を持つ経理人材は、どの企業からも引く手あまたの存在です。

今後の採用活動では、実務経験だけでなく、数字の裏側を読み解く洞察力や、変化に柔軟に対応できる力を持った人材を見極めることが重要となります。そして、正社員に限定しない柔軟な座組みで即戦力を確保する視点も不可欠です。

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この記事の監修者

Anycrew Blog 編集部

フリーランス・複業・副業など個人で働く方と企業のマッチングプラットフォームAnycrewを開発するエニィクルー株式会社のメンバーです。

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