
営業リソースの不足に悩むベンチャー企業やスタートアップにとって、営業代行会社の活用は今や有力な選択肢の一つ。特に限られた人材・予算の中でスピーディに成果を求められる成長期の企業にとって、自社営業チームを補完または代替できる外部パートナーの存在は非常に心強いものです。
しかし一方で、営業代行会社と一口に言っても、その実績や得意領域、料金体系、契約形態は多種多様で、比較検討が難しいのも事実です。本記事では、ベンチャー・スタートアップ企業の視点で厳選した「営業代行会社10社」を紹介し、選定時の注意するべきチェックポイントや比較の観点もあわせて解説します。
営業活動の効率化と成果向上を目指す企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧下さい。
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目次
【おすすめ】ベンチャースタートアップ向け営業代行会社
それでは、早速ですがベンチャーやスタートアップ向けの営業代行会社を10社紹介していきます。
- カリトルくん
- コムレイズ・インキュベート
- グローバルステージ
- レイゼクス
- ワールドウィング
- アイランド・ブレイン
- コミットメント
- ディグロス
- ambient
- SORAプロジェクト
それぞれの費用感や強み等の特徴を詳しく見ていきましょう。
おすすめ営業代行①:カリトルくん(StockSun社運営)
「カリトルくん」は、StockSun社運営の累計導入社数300社以上、継続率約91%という実績を誇る定額制アウトバウンド営業支援サービスです。月額10万円から利用可能で、200コール/月、フォーム1,200件送信、メール6,800通など多様な施策を同時展開し、平均商談創出件数5~10件という実績を誇ります。
フリーランスの営業精鋭チームが専属で対応するため、社内リソースが乏しいベンチャーでも即戦力を得られます。オーダーメイド戦略と高速PDCAが可能であり、低コストかつ高品質な商談獲得体制を構築できます。
導入社の声では、開始1ヶ月で4件のアポ、初月に1件の受注といった成果が報告されており、即効性にも定評があります。
おすすめ営業代行②:コムレイズ・インキュベート
コムレイズ・インキュベートは、新規事業の創出からスケール支援まで一貫体制で対応する営業代行サービスです。スタートアップ支援に長けており、約12名体制のアドバイザーが数十社を支援した実績があります。
営業戦略立案、インサイド/フィールドセールスの運用、マーケティング連携、カスタマーサクセスまでカバーする包括的フォローが特徴的です。SaaS、FinTech、AdTechなど注力領域への豊富な事例もあります。
非営業職の創業者でもPMF検証やSTP分析に基づいた実践的営業設計が可能となり、安定した成長の推進力となるでしょう。
おすすめ営業代行③:グローバルステージ
グローバルステージは、6年間・20業種以上の新規事業支援実績があり、DX関連サービスや人材採用支援にも対応する営業代行会社です。月間688,000円〜の固定報酬制を採用し、無形商材やシステム領域に強みを発揮しています。
心理学ベースの営業マニュアルやスクリプト作成、300時間以上の営業研修を受けたプロ人材による実務対応により、質と再現性の高い商談設計が可能です。市場調査からトーク設計、実行支援まで幅広くカバーし、新規立ち上げフェーズでの伴走支援が得意領域となっています。
ベンチャーが事業仮説を短期で検証し、成果につなげるための体制作りに最適な選択肢です。
おすすめ営業代行④:レイゼクス
レイゼクスは、IT・Web領域に特化したスタートアップ支援に強みを持つ営業代行会社です。少人数体制のベンチャーでも導入しやすい成果報酬プランを提供し、低リスクで成果にコミットできます。
専門領域の知見を活かし、技術系商材やSaaS商材などの独自性が強い商材でも、適切なリード抽出とトーク設計により高い商談率を実現します。アプローチ手段としてテレアポ・メール・オンライン会議などを含む包括的なチャネル活用が可能です。
自社のプロダクト特性を正しく伝えながら、効率的に見込み客リストから商談へつなげたい担当者におすすめのパートナーとなります。
おすすめ営業代行⑤:ワールドウィング
ワールドウィングは、システム・ソリューション領域に特化したフル営業代行を行う会社です。新規事業の営業設計から実行、フォローまで全工程を一括対応し、オンサイト+リモートを併用した柔軟な営業体制を特徴としています。
現地訪問を交えたアプローチにより、クライアントとの信頼構築を支援し、複雑な提案型商材にも対応可能です。営業戦略立案、スクリプト開発、リードジェネレーション、商談実行までワンストップで提供できるため、多工程を掛け算で進められる効率性と専門性が両立しています。
特に、自社で営業チャネルや人材が不在でも、提案商材を持つベンチャーやスタートアップには、有力な解決策となるでしょう。
おすすめ営業代行⑥:アイランド・ブレイン
アイランド・ブレインは、法人営業に特化したBtoBアポイント獲得代行会社として、これまでに10万件以上の商談設定実績を誇ります。特に、ITサービスや人材業、製造業など、多業種に対応しており、アポイント獲得にかかるリードの質と量を両立できる点が強みです。
導入企業の中には、営業部門の立ち上げ段階で活用しているベンチャーも多く、初期段階からの組織構築を支える役割を果たしています。テレマーケティングを中心に据えつつも、スクリプト作成やリスト精査、フィードバック分析など一連の工程を網羅しており、商談率向上に貢献します。
また、営業プロセスをすべて見える化するレポート体制が整っており、PDCAがしっかり回せる営業設計を望む企業には最適です。リソース不足で十分なアプローチができない企業にとって、即効性と再現性の高い代行支援となるでしょう。
おすすめ営業代行⑦:コミットメント
コミットメントは、成果報酬型で営業支援を提供するスタートアップ向けの営業代行会社です。特徴的なのは、アポイント取得だけでなくクロージングまで代行可能な点であり、商談後のフォローアップまで一気通貫で任せることができます。
料金は商談単位または成果連動で発生するため、初期投資を抑えたいベンチャー企業にも導入しやすい設計となっています。また、営業パーソンの実績や業界理解に応じて最適な人材がアサインされる仕組みがあり、無形商材や高額商品の提案にも柔軟に対応しています。
さらに、活動報告やフィードバック体制も丁寧で、クライアントとの情報共有を重視する運用がなされており、営業活動の最適化に貢献しています。営業戦略の設計から運用、改善までを支援してくれるため、伴走型の外注先を求めるスタートアップには非常に相性が良いサービスといえます。
おすすめ営業代行⑧:ディグロス
ディグロスは、スタートアップ企業向けに特化した短期導入型営業代行サービスを展開しており、初期契約は1ヶ月単位から可能というフレキシブルな運用が特徴です。特に、導入から即営業実行までが早く、平均3日以内で初動が始まるというスピード感に定評があります。
さらに、AIを活用したテレアポ自動化にも対応しており、人的資源とテクノロジーを組み合わせたハイブリッド営業モデルを構築。これにより、大量リストへの効率的なアプローチと高精度なターゲティングが可能となっています。
実務面では、業種問わず対応可能で、BtoB/BtoCの双方で成果を出しています。特に、営業リソースが限られた小規模なスタートアップにとって、最小限のコストで最大限のアプローチを実現できる貴重な選択肢です。事業初期の検証フェーズや、営業体制の仮説検証にも適しているといえるでしょう。
おすすめ営業代行⑨:ambient
ambientは、月額制・契約縛りなしで営業代行サービスを提供している点がユニークです。特に初期費用や長期契約のリスクを回避したいベンチャー企業にとっては、非常に導入しやすい条件が揃っています。
営業代行のプロセスとしては、リスト作成からトークスクリプト設計、実際のアプローチ、レポーティングまで細やかに対応しており、営業ノウハウの可視化と内製化支援にも長けているのが特徴です。また、業界を問わず幅広いアポイント実績を有しており、製造業やIT系、医療、教育など多ジャンルで成果を出してきた経緯があります。
他社と比較しても、コミュニケーションのスピード感と柔軟性に優れており、変更要望や方向転換にも迅速に対応してくれる点は評価されています。成長フェーズのスタートアップが柔軟かつ段階的に営業力を強化していきたい場合に適したパートナーといえるでしょう。
おすすめ営業代行⑩:SORAプロジェクト
SORAプロジェクトは、大規模な営業リストを用いたターゲティングアプローチに強みを持つ営業代行会社です。商談創出を目的としたアウトバウンド営業の一括支援体制を確立しており、特に100社〜数千社規模のアプローチにおいても均質な品質を維持できる点が特筆されます。
提供サービスには、リード抽出、コール実施、アポ獲得、日程調整、商談準備支援までが含まれており、社内の営業負担を大幅に軽減する効果が期待できます。自社の営業パーソンを持たない企業にとっては、事実上の営業部門として機能する存在となり得ます。
営業活動後の詳細レポートやデータのフィードバックも充実しており、次のアクション設計やKPI再構築の材料としても有用。営業組織を持たずとも、一定以上の成果とデータが担保される点で、リソース不足に悩むスタートアップに適した構成となっています。
関連記事 【営業職】営業採用が難しい理由!募集をかけてもこない営業人材を確保するための対策
【比較】営業代行を検討する際の注意ポイント
続いては、スタートアップやベンチャー企業が営業代行を検討する際の注意ポイントについて以下にて解説します。
- 成果報酬型の謳い文句でも内実は異なるものも多い
- リストの使い回しや人海戦術をとる営業はレピュテーションリスクにも
- 大量下請けのモデルは品質が悪くなりやすい
- 業界、ビジネスモデルによっては実績が全く参考にならない
こちらも順番に詳しく見ていきましょう。
注意ポイント①:成果報酬型の謳い文句でも内実は異なるものも多い
営業代行サービスの中には、「成果報酬型」を前面に押し出しているものが多く存在します。一見、初期費用や月額固定費が不要で魅力的に感じるかもしれません。しかし、成果の定義があいまいであったり、質の低いアポイントでも“成果”としてカウントされるケースがあるため、注意が必要です。
たとえば、「1件あたり◯千円で商談を提供」と記載されていても、そのアポが商談の体を成していなかったり、明らかに温度感の低いリードだったりするケースもあります。成果型と謳いながらも、実態は件数を稼ぐためだけの粗いテレアポや、形式的な問い合わせ獲得にとどまっている場合も少なくありません。
また、成果に至る過程の可視化や、活動レポートの精度が低いこともよくある傾向です。どのようなターゲットに、どのチャネルで、どのようなスクリプトを使ってアプローチしたのかを明示しないまま、「成果だけを出す」というスタンスでは、再現性や検証が難しくなります。
成果報酬の“成果”の中身を必ず契約前に明確化し、期待する品質とすり合わせておくことが最重要です。価格面だけでなく、成果の質と報告体制を確認することが、納得のいく代行導入には欠かせません。
注意ポイント②:リストの使い回しや人海戦術をとる営業はレピュテーションリスクにも
営業代行会社の中には、リストの使い回しや属人的な人海戦術を行うところも存在します。こうしたやり方は、数をこなすことを重視するがゆえに、貴社ブランドの信用を傷つけるリスクが高くなるため、非常に注意が必要です。
実際、架電先から「何度も同じような営業が来て迷惑」といったクレームが寄せられることは珍しくありません。また、営業パーソンの質がばらつき、トークスキルや商品理解が不足したまま営業現場に立たせてしまうと、誤情報の拡散や不適切な受け答えがブランドイメージに悪影響を及ぼす可能性も。
特に、スタートアップやベンチャー企業はまだブランドの認知や信頼が育っていない段階であるため、初期接点の質がそのまま企業イメージに直結することが多いです。営業代行を安価に頼むこと自体が問題なのではなく、その手法が自社の顧客体験にマイナスにならないかを事前に精査することが大切です。
契約前には、使用するリストの出所や独自性、トークスクリプトの作成体制、営業人員の研修制度など、営業体制の透明性を確認することで、レピュテーションリスクの軽減につながります。
注意ポイント③:大量下請けのモデルは品質が悪くなりやすい
営業代行業界では、実際の営業活動を別の下請け会社に委託する“多重構造”が一般化している場合もあります。表面上は自社が代行するように見えて、実際には孫請け・ひ孫請けのような構造になっていることもあります。
このような構造は、コストを抑えるうえでは有効でも、営業の品質や責任の所在が不明確になるという大きなデメリットをはらんでいます。スクリプトの徹底、対応品質の均一化、商談の質の担保といった営業において重要な要素が、下請けごとにバラバラになってしまうため、成果の再現性が低くなる傾向があります。
また、報告体制やフィードバックの質も担保されにくく、「どこでどのような営業が行われているのか分からない」といったケースも発生します。結果的に、時間とお金を使ったにも関わらず、得られる成果が社内に還元されないという事態にも陥りがちです。
契約前には、営業実務をどこが担うのか、再委託はあるのか、再委託先の管理体制や実績はどうか、といった点まで確認することが不可欠です。パートナー選定の段階で、体制図を出してもらうなどの対応も有効です。
注意ポイント④:業界、ビジネスモデルによっては実績が全く参考にならない
営業代行会社の公式サイトや提案書には、よく「導入実績多数」「商談化率〇%達成」といった実績数値が記載されています。しかし、その実績が自社の業界やビジネスモデルにとって参考になるかどうかは全くの別問題。
例として、SaaS企業向けに成果を出している営業代行が、コンサル型ビジネスや高額オフライン商材にそのまま適用できるとは限りません。商材単価や購入意思決定までのプロセスが全く異なるため、成功事例を安易に適用すると、期待とのギャップが生じてしまう恐れがあります。
また、BtoCの案件を多数こなしている会社が、BtoBの複雑な提案型営業に対応できないケースはしばしば報告されます。ターゲット属性、導線、商談までの障壁などが大きく異なるため、営業戦術そのものが再構築を要する可能性もあります。
そのため、実績を確認する際は、「商材単価」「意思決定プロセス」「業界構造」など、自社の条件とどこまで近いのかを精査する視点が重要です。ただの件数や数字よりも、構造的な共通点があるかどうかに注目することで、真に参考になる事例だけを選別するべきでしょう。
プロ人材をお探しなら!

Anycrewエージェントなら、経験豊富なフリーランス・副業人材をご紹介可能です。
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Anycrewの特徴
- 最低発注期間や最低発注金額の制限はなし。柔軟な人材の登用が可能。
- アドバイスから実行まで貴社の課題に応じ人材を選定・紹介
- マーケティング、企画、事業開発、営業などビジネスサイドの人材が豊富
【営業】戦略策定からプレイング、仕組み化までを見据るべき
スタートアップやベンチャー企業が営業代行を検討する際、単に「アポイントを取る」ことだけを目的にしてしまうと、本質的な成長にはつながりません。本来、営業は戦略の設計から実行、さらには社内への仕組み化やナレッジの蓄積まで一連の流れで設計されるべき領域です。営業戦術が場当たり的だと、リード獲得や受注が一時的に伸びても、その後が続かず再現性のない運用になってしまいます。
こうした構造的課題を解決するには、営業のプロフェッショナル人材を座組みに加えることを検討してもいいでしょう。正社員の採用だけにこだわらず、スポット支援やプロジェクト単位での人材活用も視野に入れることで、コストを抑えつつも成果を最大化できる体制を構築できます。
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おすすめ営業代行10選:まとめ
営業代行は、スタートアップやベンチャー企業にとって限られたリソースで成果を最大化する有効な手段です。しかし、単に実績や価格だけで選んでしまうと、成果につながらないばかりかブランド価値を損なうリスクもあります。
重要なのは、自社のフェーズや商材特性に合ったパートナーを選ぶこと、そして戦略設計から仕組み化までを見据えた長期視点での導入です。外注だけに頼らず、プロ人材を巻き込んだハイブリッドな体制構築も検討すべきです。
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